北欧家具の名作Yチェアですが、実はサイズが二種類あるって知ってました?
座り心地に大きく関係する「座面の高さ」が異なるのです。
もちろんどちらも正規品での話です。
Yチェアのサイズをよく知り、購入する際は注意するようにしましょう。
Yチェアのサイズは?
Yチェアのサイズは
W(幅)55cm
D(奥行)51cm
H(高さ)76cm(74cm)
SH(座面高さ)45cm(43cm)
AH(肘高さ)70cm(68cm)
です。
肘付きのチェアとして標準的で使いやすいサイズ感ですが、高さが二種類あるということです。2cmの違いがあります。
たった2cmと思われる方もいるかもしれませんが、この違いはとても大きいです。
Yチェアの日本サイズはSH43cm
SH45cmタイプはEUサイズ、SH43cmタイプは日本サイズと呼ばれています。
基本的に欧米人は日本人よりも体が大きいので、ヨーロッパの椅子を日本人が使うと座面が高すぎるといったことがしばしばありました。
でも現在は日本人の体格も大きくなってきているので、海外ブランドの椅子だからといって座れないなんてことはないと思います。
ただ小柄な方は座ると足がつかない、なんてこともありますので注意して選んでください。
2cmの差で座り心地は大きく変わってきます。
ざっくり言うと、椅子は基本的にSHが低いほうが足が延ばせてゆったり座れます。
極端な例だと、バーカウンター席とテーブル席、どちらがゆったり座れますか?
想像してみてください。
大半の方は、低いテーブル席の方がゆったりと座れるのではないでしょうか。
特に日本人は床に座ることに慣れているので、低い方が落ち着く方が多いです。
なので日本サイズのほうが標準的な日本人は楽に座れると思います。
逆に、ピシッと背筋を伸ばして座りたい、だらしなく座りたくない、作業用として使いたい、などのストイックな方はEUサイズをおすすめします。
もちろん欧米人並みに体が大きい(足が長い)人もです。
次に2cmの差による見た目の違いですが、よく「EUサイズの方が脚が長く、プロポーションがよくて見た目がいい」
と言われる方がいますが、確かにEUサイズは脚が長くスタイリッシュに見えます。
しかし私は日本サイズのほうこそ北欧的な、ナチュラルなバランスで良いと思うのです。
Yチェアは、四本の貫にペーパーコードを編み込んでいるだけなので、座面の下に座枠がある一般的な椅子より座面が薄く軽やかに見えるので、脚が短くなってもバランスがいいのです。
事実、1949年にウェグナーが最初にYチェアをデザインした際、そのSHは43cmだったといいます。
その後、世界的に人の体格が良くなったことで世界標準として、YチェアのSHが45cmに変更されたのです。
従って現在、標準サイズでない43cmの日本サイズは特注となるので、価格はEUサイズより高くなります。
しかし価格で決めるのではなく、どちらの座り心地がいいのかで選んでいただければ、と思います。
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