2020年に発売されたHAYのエレメンターレチェアは、格安で最新のデザイナーズチェアが手に入るとあってとてもおすすめです。
ちなみに「エレメンターレ」とはフランス語で「元素」という意味。
まさにこれからのデザインチェアのベーシックになっていくような良い名前と言えますね。
HAY(ヘイ)のELEMENTAIRE CHAIR(エレメンターレチェア)の基本情報
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価格
¥20,900(税込)
サイズ
幅42×奥行49.5×高さ79.5 cm
座面高さ:45.5 cm
カラー
クリームホワイト、ライトイエロー、ブルーグレー、オリーブ、アンスラサイト、スモーキーグリーン
材質
ポリプロピレン
*耐久性、耐UVを強化するため、グラスファイバーを施しています。そのため、表面はややマットな質感になっています。
原産国
デンマーク
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座面高さが45.5cmと、日本の椅子に比べやや高いのですが、座面が湾曲しているので中心部は低く、座ると高くは感じません。(もちろん足の長さによって個人差はありますが。)
マットな質感のポリエチレンは、樹脂特有の安っぽさがなく、素材としていい感じです。
それにしても、一般的にこういった樹脂製品は中国製が圧倒的に多いですが、デンマーク製なのはさすがです。
HAY(ヘイ)のELEMENTAIRE CHAIR(エレメンターレチェア)のおすすめポイント
価格が安い
まずは価格の安さ。
デンマーク製の最先端のデザイナーズチェアがなんと¥20,900(税込)で手に入ります。圧倒的なコストパフォーマンスの良さです。
デザインがシンプル
次にデザインのシンプルさです。
椅子の原形とも言えるような非常にシンプルでミニマルなデザインは、飽きることなく長く使えます。
もちろんシンプルな椅子ほど、細部のデザインが肝心。
エレメンターレチェアは先すぼまりな座面の形状や、背もたれの微妙なカーブな厚みの変化、四隅のR面でシンプルながらも美しくデザインされています。
塊から椅子の形に削り出したブロックのような見た目は、ポリプロピレンの一体成型とマッチした、絶妙なデザインなのです。
屋外でも使える
ポリプロピレン製なので、屋外でも使用可能です。
テラスやベランダに置く一脚として使うのもおすすめです。
色合いも絶妙なので、映える屋外空間になるでしょう。
HAY(ヘイ)とは?

HAYはロルフ・ヘイが2002年に設立したデンマークのインテリアプロダクトブランドです。
50年代、60年代のデンマーク家具デザインを大切にしながらも、新しいデザインを取り入れた商品開発を行っています。
そのスタイルは従来の北欧デザインの延長線上に、「ニューノルディック」と呼ばれる新しいテイストを開拓しました。
家具、インテリアアイテムにとどまらず、ステーショナリーやキッチングッズなど、ライフスタイル全体をコーディネートするコレクションを展開しています。
日本にも2018年、表参道GYREにショップがオープン、当初は1年間の期間限定でしたが、あまりの人気ゆえかその後も継続して営業しています。
アイテムのデザインがとにかく明快でわかりやすく、センスがいいです。
日本でも5〜6年前はさまざまなところでポップアップストアをやったり、インテリア好きには知れたブランドだったのですが、2018年、表参道に店舗がオープンして、より一般に広まったと感じています。
オープン前日のレセプションに私も伺ったのですが、カウンターでくつろぐロルフ&メッテ・へイ夫妻と、店内を縦横無尽に駆けずり回るお子さんたちの姿がとても微笑ましかったです。
HAYはインテリアを好きになる入口にはもってこいのブランドで、日本でももっともっと人気が出てほしいなと思います。
HAY(ヘイ)のELEMENTAIRE CHAIR(エレメンターレチェア)のデザイナーは?
※画像左が兄ロナン、右が弟エルワンです。
エレメンターレチェアのデザイナーはフランスのデザインデュオ、ロナン&エルワン・ブルレックです。
ロナンとエルワンは兄弟で、共にフランスのカンペールに生まれました。
ロナンはパリの芸術学校を卒業後すぐに自身のスタジオを構え、当時まだ学生だったエルワンは、兄のスタジオで制作を手伝っていました。
1999年から、ブルレック兄弟はパリのデザインスタジオを拠点に共同でデザインを手がけるようになり、
その後は家庭やオフィス用家具、花器、磁器、ジュエリー、その他インテリアアイテムのデザインを広く手がけていきました。
現在では、彼らのデザインの範囲はインテリア空間のみならず、パリのランドマークや都市計画にまで広がっています。
世界中のデザイン賞を多数受賞し、作品はパリのポンピドゥー・センターやニューヨーク近代美術館をはじめとする主要な美術館に収蔵されるなど、現代のフランスを代表するデザイナーです。
個人的には現在のインテリアプロダクトのデザイナーの中で世界最高だと思っています。
彼らのデザインは色使いや素材使いはもちろんですが、最大の特徴は、その造形アイデアの明快さです。
だれでも一目で目につき、印象に残る明快な造形、だけど日常生活でもしっかり使いやすい。
そんな造形と機能のバランスを最も高いレベルで実現できるデザイナーだからこそ、これだけの評価を得ているのです。
HAY(ヘイ)のELEMENTAIRE CHAIR(エレメンターレチェア)と比べる椅子はある?
エレメンターレチェアと同じ価格帯の名作と言える樹脂製デザインチェアを2脚紹介します。(リプロダクトは選んでいません)
比べてみて、用途やデザインの好みで選ぶといいでしょう。
AIR-CHAIR(エアチェア) / MAGIS
2000年、世界で初めて中空モールド成型でできた椅子として、家具にイノベーションを巻き起こした椅子。その名もエアチェア。
当時数々のデザイン賞を総なめにし、パリのポンピドゥーセンターやロンドンのデザインミュージアムなど多数の美術館に収蔵された、まさに椅子の歴史に残る椅子です。
名前の通り、中空なのでとても軽く、屋外でも使える椅子です。
オレンジ、ブラック、グリーン、ベージュ、ホワイトの5色展開で¥23,100(税込)です。
スタッキングが必要かどうかで選ぶといいでしょう。
エアチェアの方が重量的にも見た目的にも軽いですが、その分カジュアルな印象も増しています。
BELL(ベル) / MAGIS
ベルは、マジスの家具製造と地元の自動車産業から排出される産業廃棄物から生み出された再生ポリプロピレンでできている、地球環境に配慮した椅子です。
さらに原材料を最小限にしたことにより、製造時のエネルギー消費を抑えるとともに、わずか2.7kgという軽量化を実現。
12脚までスタッキング可能なスタッキングチェアとして理想的な椅子となっています。
ミッドナイト(ブラック)、ハイヌーン(ホワイト)、サンライズ(オレンジ)の3色展開で¥15,950(税込)です。
さらに何と一万円台とかなりの低価格で購入できる点も見逃せません。
ただし幅が大きく、エレメンターレチェアとはサイズ感が大きく異なるので、
普通のダイニングチェアとして使うなら、エレメンターレチェアをおすすめします。
HAY(ヘイ)のELEMENTAIRE CHAIR(エレメンターレチェア)と合わせるアイテム
エレメンターレチェアには、やはり同じHAYのテーブルを合わせるのがいいでしょう。
おすすめを紹介します。
CPH / HAY
ダイニングで使うなら、テーブルはCPHが断然おすすめ。
サイズが選べるので、使う人数に合わせて選びましょう。
エレメンターレチェアと同じロナン & エルワン・ブルレックによるデザインです。
PALISSADE CONE TABLE(パリセイド コーンテーブル) / HAY
屋外で使うなら、テーブルはパリセイドシリーズのコーンテーブルがいいでしょう。
こちらもロナン & エルワン・ブルレックによるデザイン。
スモーキーグリーンの色味もぴったりです。
TERRAZZO TABLE(テラゾー テーブル) / HAY
HAYのテラゾー(人工大理石)をベースに用いたテーブルもおすすめ。
マットなテラゾーはヨーロッパではトレンドの素材でもあります。
もちろん屋外でも使用可能です。
色だけでなく、天板形状が丸と四角の二種類から選べます。
最後に
HAYのエレメンターレチェアは、今最も注目を集めるデザイナーのデザインチェアが2万円で手に入るというコストパフォーマンスのよさが魅力です。
軽く屋外利用も出来て便利なので、ベランダに一脚、いかがでしょうか。