ラウンジチェア

FRITZ HANSEN(フリッツ・ハンセン)のおすすめラウンジチェア5選

デンマークを代表する家具ブランド、フリッツ・ハンセンは、
歴史に残る巨匠たちの名作と、現代の最先端のデザイナーたちによるデザインの、
両方を揃えており、いつの時代も世界の家具ブランドの先頭を走ってきました。
今回はそんなフリッツ・ハンセンのおすすめラウンジチェアを紹介します。

FRITZ HANSEN(フリッツ・ハンセン)とは?


フリッツ・ハンセンは1872年に、
家具職人フリッツ・ハンセンによって創業されました。
フリッツとその息子クリスチャンはどんどん制作する家具の品質を高めていき、
その品質の高さがフリッツ・ハンセン製品の特徴となりました。
その後50年にわたり、コペンハーゲン市庁舎や最高裁判所など、
デンマークの多くの公共的な施設の家具を手掛けています。
当時のフリッツ・ハンセンはヨーロッパで唯一成形合板の量産を実現し、
アルネ・ヤコブセンとの協働により、アントチェアやセブンチェアを生み出しました。
その後、世界初の硬質モールドウレタンによる家具、エッグチェアを生み出し、
フリッツ・ハンセンの歴史は家具のイノベーションの歴史そのものとなりました。
もしフリッツ・ハンセンが無ければ、今日の家具の形はまるで違ったものになっていた、
かもしれないのです。

フリッツ・ハンセンのショールームはある?


フリッツ・ハンセンには、フリッツ・ハンセンジャパンという日本支社があり、
外苑前に直営店FRITZ HANSEN TOKYOがあります。

FRITZ HANSEN TOKYO

〒107-0062 東京都港区南青山2-27-14 1F-2F
Tel: 03-3400-3107

営業時間: 11:00~19:00 (休業日:年末年始)

東京メトロ銀座線・外苑前駅から徒歩3分。
インテリアショップが多く立ち並ぶ外苑前エリアに今春オープンしたばかりです。
珠玉のデザイン達を体感しに、ぜひ訪れてみてください。

FRITZ HANSEN(フリッツ・ハンセン)のおすすめラウンジチェア

歴史に残る名作だけではなく、名作に並ぶ現代の最先端の作品が多いのも、
家具のイノベーションを先導してきたフリッツ・ハンセンの特徴です。
今回はフリッツ・ハンセンから珠玉のラウンジチェア5脚を紹介します。

EGG Chair(エッグチェア)

まず一つ目は説明不要の名作エッグチェアです。
1958年、デンマーク・コペンハーゲンのSASロイヤルホテルのロビースペースのために
アルネ・ヤコブセンによりデザインされました。
エッグチェアの最大の特徴はモールドウレタン成形を使った、
独特な形状のシェルシートです。

本当に卵から切り出したような、滑らかな曲面が体全体を包み込んでくれるので、
とても落ち着いてくつろぐことができます。
さらにこのシートは回転するだけでなく、
前後に揺れるように動くチルト機能が備わっているので、
まるでロッキングチェアに座っているような座り心地も兼ね備えています。
デザインされてから既に60年以上が経過したにも関わらず、
全く古びることがないそのデザインは本当の意味での普遍性を持っているのでしょう。

SWAN Chair(スワンチェア)

エッグチェアと同じく、アルネ・ヤコブセンにより、
SASロイヤルホテルのロビースペースのためにデザインされたモールドウレタンの椅子、
スワンチェアです。
その名の通り、翼を広げた白鳥のような優雅なフォルムが特徴の椅子です。


エッグチェアに比べるととてもコンパクトで、
その分、エッグチェアほどの座り心地ではありませんが、
狭い部屋でも使いやすいサイズ感で、様々なインテリアに取り入れやすいです。
価格もエッグチェアの半分近いので、
エッグチェアと張地を合わせてコーディネートするのもおすすめです。

Ro Chair(ロオチェア)

スペインのデザイナー、ハイメ・アジョンによって、
2013年にデザインされたロオチェアは、ある意味現代版エッグチェアとも言えます。
「ロオ」とはデンマーク語で静寂を意味し、
エッグチェアと同様、体がシェルに包みこまれるのでとても落ち着きを感じます。
エッグチェアとの最大の違いは、シートに厚いクッションが取り付けられていることです。

このクッションがついていることで、エッグチェアに比べ柔らかく、
弾力性のある座り心地となっています
大きく丸みがとられた形状と背中のボタン締めがトレードマークであり、
短い4本脚と相まってとても可愛らしく、フェミニンな雰囲気も感じます。
価格もエッグチェアよりお求めやすくなっていますので、
今購入するならロオチェアもおすすめです。

Fred(フレッド)


ロオチェアと同じく、ハイメ・アジョンにより2019年にデザインされたフレッドは、
デンマークの椅子らしく、木製フレームの構造が美しい一脚です。
ハイメ・アジョンのデザインの特徴でもある、丸みのある柔らかい形が、
構築的な木製フレームと合わさって、独特な雰囲気を持っています。
特に前脚の接合の仕方は独特で、
フリッツ・ハンセンの木工技術が存分に発揮されています。
背と座はカバー式になっており、汚れても洗えますし、
価格も今回紹介する中で最もお求めやすく、
なにより木製アームチェアは日本の住居にとても会うので、
迷ったらフレッドをおすすめします。

(ハイメ・アジョンは陽気で朗らかなお人柄。お人柄がデザインにも表れていますね。)

PK22


今回紹介する中で唯一のスチールチェアPK22は、
ポール・ケアホルムの1956年の代表作です。
この時代のデンマークのデザイナーにしては珍しく、
ポール・ケアホルムはスチールチェアで名作を数多く生み出しています。
その中でもこのPK22は、ステンレススチールのフラットバーで構成された、
スタイリッシュなデザインが圧倒的完成度を誇っています。
シートは布張り、革張り、籐編みがありますが、特におすすめは籐編みです。


籐編みのクラフト感とステンレスレザーの無機質な緊張感が中和して、
唯一無二の雰囲気を生み出しています。
置くだけでインテリアをモダンに格上げしてくれる、魔法の椅子だと言えるでしょう。

created by Rinker
Fritz Hansen

最後に

ラウンジチェアは部屋の中でアクセントになり、一人でくつろぐ居場所にもなります。
確かにお値段は張りますが、フリッツ・ハンセンの椅子なら何代にも渡って使えますし、
もし必要なくなったら高値で売ることもできます。
ぜひフリッツ・ハンセンのラウンジチェアを一脚取り入れてみてはいかがでしょうか。

created by Rinker
Fritz Hansen