ラウンジチェア

Knoll(ノル)のおすすめラウンジチェア5選


先日、衝撃的なニュースが飛び込んできました。米国屈指の家具ブランド「ノル」が、同じく米国を代表する家具ブランド「ハーマンミラー」に18億ドルで買収されたのです。どちらも高価格帯・オフィス向けの家具を多く取り揃えているとあって、以前から混同されることも多かったですが、ついにノルがハーマンミラーの傘下に入ることとなったのです。

さて、ノルといえば、やはり名作揃いのラウンジチェアが有名です。バルセロナチェアをはじめとして、一度は見たことがある、特徴的な作品が揃っています。今回はそんなノルのおすすめラウンジチェアを紹介します。

Knoll(ノル)とは?


ノルは1938年、当時24歳でドイツ生まれの家具商の息子ハンス G・ノールによってニューヨークに設立され、妻であるフローレンス・ノールとの協働により、世界的な家具ブランドに成長しました。ミース・ファン・デル・ローエやエーロ・サーリネン、ハリー・ベルトイアなど、当時の時代の先端を行く建築家やデザイナーとのコラボレーションが、「Knoll社の歴史は、そのまま近代デザイン運動の歴史でもある」と言われるほど、20世紀のデザインに多大な影響を与えることとなります。

これら往年の名作を含むコレクションがノルのメインシリーズ「Knoll Studio」で、今回紹介するラウンジチェアはその一部です。妥協を許さず、研究を重ね作り上げられたプロダクトは、美しさと心地良さを兼ね備えた「使われる芸術品」とも言われており、住宅からオフィス、公共空間まであらゆるシーンにおいてモダンでラグジュアリーな空間を演出します。日本にもノルジャパンという公式代理店があり、東京は北青山にショールームを開設しています。

Knoll Japan Showroom ノル ショールーム

〒107-0061 東京都港区北青山1-2-3 青山ビル1F
Tel. 03-6447-5405 Fax. 03-6447-5406
地下鉄銀座線・半蔵門線・大江戸線「青山一丁目」駅0番出口直結

OPEN:11:00-19:00 / CLOSE:日曜定休

Knoll(ノル)のおすすめラウンジチェア5選

ラウンジチェアは部屋で目立ちアクセントとなる椅子であり、くつろぐために座って多くの時間を過ごす椅子なので、品質の高いこだわりの一脚を選ぶべきです。
それでは、以下ノルのラウンジチェアを紹介します。

Barcelona Chair(バルセロナチェア)

まずはミース・ファン・デル・ローエによりデザインされた名作中の名作、バルセロナチェアです。元々はスペイン国王夫妻の為にデザインされた椅子であり、圧倒的な高級感を放っています。


バルセロナチェアがここまで名作となった理由は、相反する性質の組み合わせにあると思います。重厚でクラシカルなキルティングクッションと、軽やかでモダンなX脚の、正にマリアージュといっていい組合せは唯一無二です。

 

Butterfly Chair(バタフライチェア)

同じデザインでCUEROから発売されているBKFチェアが有名ですが、ノルも2018年に創立80周年を記念してバタフライチェアとして復刻しました。ノルのバタフライチェアは、KD(分解式)のBKFチェアとは違い、シートはフェルト製で様々なカラーが選べ、クロームメッキの継ぎ目のない脚部が高級感を醸します。

細いスチールロッドで幾何学的に組まれたフレームに、革のシートが一枚ハンモックのように掛かっているだけの最小限の構成。どんな部屋に置いても空間を圧迫しないその軽やかさだけではなく、脚を伸ばしたり、あぐらをかいたり、ハンモックのように様々な姿勢で座ることができます。

 

Wassily Chair(ワシリーチェア)

1925年にマルセル・ブロイヤーによってデザインされたワシリーチェアは、スチールパイプを利用して作られた世界最初の椅子です。発表当時は革新的すぎて評価を得られませんでしたが、造形学校バウハウスで親交のあったワシリー・カンディスキーがこの椅子を高く評価したことがきっかけで、ワシリーチェアと命名されました。


曲げたパイプに革を張っただけのシンプルな作りですが、フレームの構成が巧みで、しっかりと体を支えてくれます。また、このワシリーチェアは座った人を引き立ててくれる椅子でもあります。単体で見るととても特徴的な見た目の椅子ですが、不思議と人が座ると主張せず、美しく引き立ててくれるのでおすすめです。

 

Diamond Chair(ダイヤモンドチェア)

ダイヤモンドチェアは1952年にハリー・ベルトイアによってデザインされました。ハリーベルトイアは金属彫刻家であり、その金属造形のセンスがいかんなく発揮された彫刻的な椅子です。

「空気でつくられている」とも評されるこのダイヤモンドチェアは、一本一本三次元的に曲げられたスチールロッドが網の目をつくりシートを形成し、サイズは大きくとも軽やかで、独自の空気感を生み出します。

網の目のシートを際立たせる最小限に溶接された脚部フレームも美しく、ブラック、ホワイト塗装は、屋外での使用も可能で、特にホワイト塗装は爽やかなエクステリアにぴったりです。

Womb Chair(ウームチェア)

最後に、エーロ・サーリネンによるウームチェアです。まさにウーム=子宮の名の通り、子宮の中で揺られる赤ちゃんのように、包み込まれた心安らぐ座り心地を感じることができる椅子です。

サイズは二種類選べますが、ひとまわり小さいサイズ感の「ミディアム」でも十分ゆったり座れるサイズ感です。ウームセッティという2人掛けタイプもあるので、セットで揃えるのもおすすめです。

 

まとめ

ノルの家具はとてもモダンな物ばかりなので、現代のインテリアに取り入れるなら、グリーンやファブリックなどを合わせてクラフト感を足し、上手にカジュアルダウンすることをおすすめします。今回紹介したどの椅子も、家具の歴史を振り返ってみても重要な椅子ばかりで、一台でインテリアの完成度を決めれるような特別なデザインとなっていますので、ぜひ取り入れてみてください。

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