インテリアの基本

センスはいらない!誰でも素敵な部屋をつくれるインテリアの考え方とは?

「こんな部屋に住めたらいいな。。。」

「だけど自分にはインテリアのセンスがない。。。」

素敵なインテリアの写真を見るたびに、

または実際にそのような部屋に招かれてみるたびに、

こんな風に思われている方もいるかもしれません。

でも大丈夫です。

 

誰でも素敵なインテリアはつくれます。

センスは必要ありません。

 

誰もが自ら素敵なインテリアをつくれるようにする。

これがこのサイトの目標の一つです。

そのためには、各論的に「これとこれを買ってこう合わせるとよい」と発信する前に、

総論的な「基本の考え方=方法論」を伝える必要があると思いました。

そして、その考え方を確立するために、様々なインテリアを見て、

何がインテリアを素敵にするのか?」を日々考えてきました。

そして「素敵なインテリアに外せないただ一つのポイント」を見つけることができました。

この記事ではそのポイントについてお伝えしていこうと思います。

 

どのテイストにするのか?「雰囲気」を想像する


まず、部屋のインテリアを考えていく上で、最初にすべきことは、

部屋の「雰囲気」を想像することです。

どんな雰囲気の部屋で、どんな生活を送りたいか?

そんな自分の理想とする暮らしを思い描くのです。

そうはいっても、インテリアについて詳しくないと、

部屋の雰囲気をすぐに頭に描けと言われても難しいと思います。

そこでまず、いろいろなインテリアのイメージを見ることから始めましょう。

ネット検索でも構いません、pintarestなどで見ていきましょう。

すると、なんとなくいいなと思う部屋のイメージが見つかると思います。

 

ただし、そのイメージを完全に再現することは難しいでしょう。

なぜなら、天井も壁も床も、部屋の形が違うからです。(部屋は天井と壁と床で決まる

なのであくまで自分の部屋をベースに、

大まかに目指すイメージに近づけていきましょう。

 

インテリアについて感度が上がっていくと、

当然、理想の部屋のイメージも変わってきます。

そして、変わってしまっても、家具を変えるのは容易ではありません。

家具やインテリアは、1日試してみて違ったら変えればいいというわけにはいきません。

簡単に変えるのが難しいからこそ、最初のイメージはしっかり検討する必要があります。

もちろん、服と違って、部屋はあまり人に見せるものではありません。

自分が居心地良ければどんな部屋でもいいじゃないか、と思う方もいるでしょう。

しかし、素敵なインテリアにしたいんだけどどうすればいいかわからない、

そんな方もいるはずです。そんな方々へ向けて書いていきます。

モダンとクラフトをミックスさせる

理想のインテリアイメージが固まったら、

それを再現するインテリアアイテムを選んでいくのですが、

その際に注意してほしいポイントが一つだけあります。

このポイントを押さえるからこそ、素敵な部屋に仕上がるのです。

 

そのポイントとは、モダンさ」と「クラフト感」です。

 

モダン?クラフト??

単語を聞いてもピンとこない方も多いでしょう。

インテリアの重要な要素を大まかに二つに分類し、名付けた総称です。

どちらの言葉もインテリアにおいてよく使われる言葉ですが、

ここではより広い意味で使っています。

 

このモダンとクラフトの要素をミックスするだけで、

テイストに関係なく、素敵なインテリアに仕上がります。

 

それぞれの要素を大まかに挙げると、

モダン=洗練、清潔感、シンプル、量産品、均質、緊張、

クラフト=風合い、素材感、工芸品、自然、不均質、緩和、

といった感じです。

 

そして、この二つのバランスを簡単にとる方法ですが、

 

モダンなインテリアをつくる。

クラフト感を加えていく。

 

この2ステップで考えることです。

テイストにもよりますが、やはり、清潔感のあるモダンさをベースに、

クラフト要素を加えていく方が、生活しやすい部屋にするのが簡単です。

モダンさの強いインテリア

いわゆるモダンなインテリアですが、具体的には以下の画像なんかが近いと思われます。


モダンさの強いインテリアは一言で言うと、

モデルルームのようなインテリアのことです。

モデルルームのようなインテリアは確かに、

生活感がなく、清潔感がある、綺麗なインテリアばかりです。

このような部屋をつくるのは意外と簡単です。

前回お伝えしたインテリアの基本を押さえればいいのです。

簡単なので、まずここから始めるといいでしょう。

ただし、これだけではまだ素敵な部屋とは言えません。

 

正直、これだけでも十分だと思われる人もいるでしょうし、

潔癖な方やシンプル志向の方などは、むしろこれの方がいいと思われるでしょう。

しかしどうでしょう。

部屋は住んでいれば必ず変化していきます。

少しずつ汚れ、古びていきますし、

生活のための物は増えていきます。

モデルルームのような部屋では、

最初の新品の状態が最善で、

その変化を受け入れるのが難しいのです。

常に新品を保っていなければいけないような、

そんな部屋は果たして住みやすいといえるのでしょうか。

このままでも万人受けするかもしれませんが、

ここに一手間加えていくことができるかどうかが、

「素敵な部屋」と「無難な部屋」を分けるのです。

クラフト感が強いインテリア

次に、クラフト感についてですが、

まず、クラフト感が強すぎるインテリアを見てみましょう。


どちらも極端ですが、確かにテイストはまとまっています。

しかし同時に、人を選ぶインテリアになってしまっています。

良くも悪くも「個性が強い」のです。

確かに、好きな人は良いと思うのですが、決して万人向けではありません。

また、クラフト感を強めるためには、元々の部屋も選びます。

特に、均質化された日本の賃貸の部屋には全く合わないので、

再現しようとするとチグハグになってしまうでしょう。

残念ですが、日本の大部分の住宅では、

再現性の薄いインテリアと言わざるを得ません。

 

しかし、クラフト感の要素を抽出するとどうでしょう。

例えば、材料の素材感、手の込んだデザイン、植物などのインテリアグリーン、

ラグを始めとするテキスタイル、、、、などなど、

個別に考えると、取り入れるべき要素はいろいろあります。

クラフト要素は多種多様なのです。

だからこそ、うまく取り入れるとインテリアに多様性が生まれます。

 

その多様性がモダンにキメすぎたインテリアに抜け感をもたらし、

人はそれを見て「お洒落」「素敵」と感じるのです。

 

モダンとクラフトのバランスがとれたインテリア

それでは最後に、上記のクラフト要素をほどよく加えた、

モダンなインテリアを見てみましょう。



いかがでしょう?

上記の「モダンさの強いインテリア」との違いがわかりますか?

こちらのインテリアのほうがいい!と思いませんか?

ベースに清潔感がありながら、風合いが足されて、

素敵なインテリアに仕上がっていると思います。

まるで居心地のいいカフェのようです。

 

そうなんです、

モダン要素とクラフト要素が、

バランスよくミックスされると、

インテリアは素敵になるのです。

 

モダンとクラフトのバランスさえ押さえれば、誰でもどこでも、

素敵なインテリアをつくることができます。

そのための最も簡単な方法が、

「モダンなインテリアをベースにクラフト要素を加える」ことなのです。

これが日本において、誰でもどんな部屋でも再現可能なインテリアの考え方です。

 

モダンとクラフトのミックス」に注意して、

これから具体的な「テイスト」や「アイテム」を考えていきましょう。

次回はいろいろなインテリアテイストの種類を見ていこうと思います。