インテリアについて調べていると、
北欧テイスト、モダンテイスト、ナチュラルテイスト、カントリーテイスト、、、などなど
様々な「テイスト」という言葉が登場すると思います。
さて、この「テイスト」とはいったい何なのでしょうか?
そして、どんな「テイスト」にすれば、よいインテリアになるのでしょうか?
インテリアにおける「テイスト」とは?
「テイスト」とは簡単に言えば、
そのインテリアの持つ「雰囲気」のことです。
その雰囲気の系統別に、様々な名称をつけて区分けしているのです。
しかし、この区分けはとても曖昧で、
例えば、同じインテリアを見て、ある人は「北欧テイスト」、
ある人は「ナチュラルテイスト」だと、
別のテイストに言われることも珍しくありません。
いろいろなサイトや書籍を見比べると
同じようなインテリアに別のテイスト名がついていることがよくあるでしょう。
特に現代のインテリアは、「このインテリアは何々テイスト〜」
などと簡単に分けれるものではないのです。
はっきりとテイストを決める、というよりも、
「なんとなくこっちの方向性かな?」ぐらいでテイストを考えていいのです。
インテリア3つのおすすめ基本テイスト
前回の記事で解説した通り、現代のインテリアは、
「モダンさ」と「クラフト感」をミックスすることが基本です。
それはどのテイストにおいても変わりません。

その基本さえ押さえておけば、
何々テイストなんて枠に収まる必要もありません。
とはいえ、おおまかな方向性は最初に決めるべきです。
このサイトでは、インテリアのおおまかな方向性を、
基本テイストとして3つに絞りました。
この3つのテイストは、今ある様々なインテリアのベースとなっているので、
アレンジすれば、ここから他の様々なテイストに変化させることができます。
その3つの基本テイストとは、
・ナチュラルテイスト
・ビンテージテイスト
・モダンテイスト
の3つです。
ナチュラルテイスト
引用:https://roomclip.jp/photo/qnkf
まず一つ目は「ナチュラルテイスト」です。
おそらく最も一般的に身近なテイストだと思います。
簡単に言うと、「無印っぽい」イメージですね。
ナチュラルカラーの木製家具をメインにインテリアをつくっていきます。
ナチュラルテイストのポイントは、木の風合いを活かした自然な空間づくりにあります。
日本の一般的な住宅にも相性がよく、床や壁を選ばず、馴染む空間にできるのです。
「モダンさ」もありながら、「クラフト感」もある、
生活しやすく、清潔感に溢れ、誰も嫌いな人はいないテイストと言えるでしょう。
このままでももちろん良いでしょう、しかし、悪く言えば「無難」「面白みがない」です。
引用:https://roomclip.jp/photo/RkgB
なので、ナチュラルテイストをベースにする場合は、
ラグやグリーン、ラタン素材などを増やして「クラフト感」を足してあげましょう。
ナチュラルな清潔感と相まって、ワンランク上のインテリアが出来上がります。
引用:https://roomclip.jp/photo/vL57
そして、ナチュラルテイストベースとして有名なのが「北欧テイスト」です。
北欧家具や、北欧柄のテキスタイルや小物などを、
ナチュラルテイストに取り入れてあげると北欧スタイルができます。
北欧家具や北欧デザインはモダンさとクラフト感を両方併せ持っているので、
取り入れると簡単にインテリアを素敵にできるのです。
ナチュラルテイストベースのインテリアをつくるなら、
ぜひ北欧テイストにも挑戦してみてください。
ビンテージテイスト
引用:https://roomclip.jp/photo/eNdZ
ビンテージテイストはその名の通り、
ビンテージやアンティークなどの古びたアイテムを取り入れたテイストです。
古びたアイテムはとても「クラフト感」が強いので、
風合いのある個性的な空間をつくることができます。
しかし、部屋の床や壁の風合いも関係してくるので、
築浅の一般的なマンションなどでは難しい部分もありますし、
やりすぎると清潔感のないインテリアとなってしまいます。
引用:https://roomclip.jp/photo/gP5q
ビンテージテイストをベースにするなら、
「モダンさ」を足してあげるといいでしょう。
例えば画像のような「北欧ビンテージテイスト」です。
家具をビンテージの北欧家具にすることで、
ビンテージのクラフト感に北欧デザインのモダンさが加わって、
バランスのとれたインテリアとなります。
引用:https://roomclip.jp/photo/reu5
他にはスチールの家具を取り入れるだけで空間を引き締めることができます。
いわゆる「ブルックリンスタイル」のインテリアですね。
特に男性に人気のインテリアではないでしょうか。
ブルックリンスタイルもビンテージテイストに、
工業製品やスチールなどでモダンさを加えることで、
バランスをとったインテリアとなります。
モダンテイスト
引用:https://roomclip.jp/photo/Beg
最後に「モダンテイスト」です。
モダンテイストはスチールやガラスなどの洗練された素材使いが特徴です。
バルセロナチェアなどに代表されるように、
クロームめっきの脚部にレザー張地の座面の組み合わせは定番と言えるでしょう。
木製を使う場合も、ウォールナットなどの高級で暗い色味の家具を使います。
さらに置く物の数を絞ることで生活感を感じさせません。
とにかくスタイリッシュで高級感があるので、富裕層に好まれるテイストでもあります。
当然、「モダンさ」がとても強いので、
モダンなアイテムだけでコテコテにキメてしまうと、
緊張感があり、少し「嫌味」なインテリアとなってしまいます。
また昔からあるスタイルのため、少し「古臭く」感じる方もいらっしゃるでしょう。
バルセロナチェアの情報はこちら↓
引用:https://roomclip.jp/photo/4cNk
モダンテイストにするなら、
ファブリックやラグなどで「クラフト感」を足してあげると抜け感が生まれ、
「今っぽい」モダンテイストとなります。
色味もはっきりした色でコントラストをつけるのでなく、
グレーやベージュをベースに柔らかいトーンで全体をまとめると、
モダンテイストの強さが中和され、「ちょうどいい」感じになります。
引用:https://roomclip.jp/photo/kMcj
例えば、このインテリアならば、
スタイリッシュなモダンテイストベースながら、
Yチェアにエッグチェア、ペンダントライトはカラヴァッジオと、
北欧アイテムでクラフト感を加えてバランスをとった、
レベルの高い「北欧モダンテイスト」と言えます。
北欧の名作はどんなテイストに投入してもバランスをとってくれる安心感があります。
Yチェアの情報はこちら↓
エッグチェアの情報はこちら↓
自分なりのインテリアをつくるには
3つの基本テイスト、いかがでしたでしょうか。
この3つのテイストをベースにして、自分なりのインテリアをつくり上げていきましょう。
まず自分の理想のインテリアは上記の3つのどのテイストに近いのか、
どのテイストをベースにするのかを決めます。
そしてそのインテリアは、ベースのテイストに何を加えればできるのか?
と考えてアイテムを選んでいけば、
自分の目指すインテリアがうまく既存のテイストやイメージに当てはまらなくても、
無理なく自宅を理想のインテリアに近づけることができるのです。
この記事を参考に、自分のテイストを考えていただければ、と思います。